先にまとめます
筋肉はあまり減らしたくないし脂肪はたくさん減らしたいので、計算して体重の内訳を明確にすることが重要です。
当たり前のように見ている『体重』や『体脂肪率』、『BMI』といった測定数値。
すごく大事な数値なんですが、実は、ほとんどの方が見方を勘違いしています。
それって一体どういうことでしょうか???
『体重』とは??
「体重を落としたい!!!」
ほとんどのダイエッターは何も疑わずにそう望んでいるかと思いますが、体重とは何の重さか?を考えてみましょう。
体重とは、体全体の重さ(kg)の合計ですね。
筋肉、内臓(内臓も筋肉ですが…)、脂肪、脳、血液、骨、髪の毛、皮膚などなど、すべての重さの合計です。
ではこの中で、減らしたいもの、増やしたいもの、変わらないものはなんでしょうか????
カンの鋭い方はもうおわかりですよね。
体重という数値の中には、脂肪や筋肉などのすべての重さが入っています。
なので「体重が2kg減った」という場合、体重の"何"が2kg減ったのか?が重要になります。
脂肪が2kg減った結果が体重マイナス2kgなのか?
筋肉が2kg減った結果が体重マイナス2kgなのか?
排泄で2kg減った結果が体重マイナス2kgなのか?
同じマイナス2kgでも、意味がまったく変わってくるんです。
ちなみに食事制限だけでダイエットすると、筋肉がどんどん落ちていきます。
筋肉は重たいので、体重の数値はガンガン落ちて、痩せた気がするんです。
でも、筋肉が落ちているということは痩せにくくなっているということなので、体質は太りやすくなって、結果的にほぼリバウンドします。
体重だけ見てダイエットしてる人が毎回リバウンドするのは、そういう理由です。
『BMI』とは??
BMIは、体重と身長の関係から算出される、肥満度を表す体格指数です。
Body Mass Indexの略ですね。
これ日本の基準だと、
■痩せ型 → 18.5未満
■標準型 → 18.5以上 25.0未満
■肥満型 → 25.0以上 30.0未満
なんですが、身長と体重だけで計算するので、脂肪の量が考慮されてないんですよ。
「脂肪の量と体重はだいたい相関してるよね」
という考え方らしいです。
だいぶザックリな感じですね。
それもそのはずで、BMIは主に医療現場で活用される、簡易的な指標です。
とりあえず大まかに肥満判定するのが目的ですから、けっこう雑なんですね。
現代女性にとても多いと言われる隠れ肥満を見つけられないし、評価もできません。
ものすごい太っている(標準体重より20kgくらい多い)人が目安にするにはいいと思いますが、一般的なダイエッター(標準体重より3~10㎏くらい多い)がダイエットの指標にするにはちょっと頼りないかもしれません。
"痩せる"という言葉の定義によりますが、健康的に(健康の定義は置いといて)引き締めたいなら、脂肪を減らす必要があります。
筋肉を付けてボディメイクしたいなら、今よりも筋肉を増やす必要があります。
体重という単なる合計値や、BMIというザックリな指標ではなく、目的に合わせて正確に判断したほうがいいんですね。
『体脂肪率』とは??
「じゃあ体重やBMIだけじゃなくて、体脂肪率も見ればいいんでしょ?」
というと、そうでもないんです。
単純な話ですが、体脂肪率は割合なので、単位が%なんですよね。
体脂肪の割合(%)の増減を見てもしょうがないので、これをちゃんと重さ(kg)に換算しないといけません。
ただの算数なので小学生でもできるカンタンな計算ですが、測定の度に計算するととてつもなくめんどくさいです笑
ONLINE GYMがあれば一発で換算できますから、ちゃんと入力してくださいね!
体組成計って正確??
結論から言うと、現在市販されている測定器はメチャクチャいい加減です。
ハッキリ言って、体組成計の数値を見る意味はあまりないくらいいい加減ですね。
その理由は、測定方法が生体インピーダンス法だからです。
生体インピーダンス法とは、体に弱い電流を流して、電気の流れやすさを計測することで体組成を推定する方法です。
そう、推定なんですよ。
しかもメーカーごとにアルゴリズムが違うから、体脂肪率や筋肉率、体年齢、内臓脂肪レベルなんて数値も、測定器によってバラバラ。
※体重は『kg』なのでどのメーカーでも同じ(基準が世界共通)
エステやジムにあるでかい体組成計もインピーダンス法なので同じです。
「体年齢」とか「〇〇レベル」みたいな数値は真に受けず、なんとなくの目安として把握しておきましょう。
判断の仕方
「じゃあいったい何の数値を見ればいいの!?」
ってなりますよね。
大切なのは数値を見ることではなくて、推移で判断することです。
どうがんばったって、正しい数値は手軽には測定できません。
しかし、いつも測定方法を統一しておけば、一応同じアルゴリズムで測定はできます。
ということは、数値はいい加減だけど、推移自体はだいたい正しいはずなんです。
数値まで100%きっちり測定することはかなり難しいけど、体の変化を正しく把握することは可能、ということです。
変化を正しく把握するための推移を見るので、必ず毎日測定する必要もありません。
多少間隔が空いても気にしなくてぜんぜんOK。
最悪、スッカスカでも推移はわかります。
記録なんてぐだぐだじゃないと続きませんから、ちゃんと手を抜いてくださいね。
大事なことなのでもう一度くり返しますが、数値ではなく、推移を見て判断しましょう!
オススメの測定方法
では最後に、具体的な測定方法のご提案です。
①起床10〜15分後くらいに測定(何時でもOK、起きた時間)
②測定までは何も飲まず食わず、排泄と洗顔はOK
③同じ測定器、同じ服装で測定
体組成計は、タニタがいいです。
あと、BluetoothとかWi-Fiで連動するのは避けた方がいいです(故障率が高い)。
¥3,000前後のシンプルな体組成計でいいと思います。
こうして測定した数値を記録しておいて、振り返ることが大事ですね。
記録しないと振り返れないですから、何かに記録はしておきましょう。
オススメはもちろんONLINE GYMです。
無料で使えますので、ご興味ある方はぜひ → コチラ ← を追加してのぞいてみてくださいね。